ポスティングの業者を選ぶ際に「反響を出せるのか」「値段が適切か」「信頼性があるか」等と色々な基準で判断すると思います。しかし、どの業者のサイトにもチラシをきちんと配ると書いてあり、具体的に反響を出しやすい業者の条件というのは、一般的には分かりづらいです。ポスティング業者は「チラシが本当に配られているか」「他社のチラシと一緒に配られるのか」「配布可能枚数が世帯数と比べて高いか」の3つの要因で判断する事をお勧めします。
「ポスティング業者 おすすめ」で検索すると、社名と料金を並べた記事が出てきます。そこに載っているのは業者の一覧であって、依頼したチラシがどう配られるかまでは書かれていません。「結局どこに頼めばいいのか」が分からないまま、いちばん安い1社に決めることになりがちですが、実際には一番安い業者に依頼すると反響が出づらい事が多いです。
本記事では、ポスティング業者を選ぶ際に見るべき要因をご紹介します。弊社が実際に測った配布率、QRコードの読み取り率、区ごとの配布可能枚数を根拠にしていますので、業者が要件を満たしているかどうかを依頼する側で確認できます。

業者選びは安さではなく「検証できるか」で決まる
ポスティング業者の比較で先に見るべきは単価ではなく、依頼したチラシが配布されたかを証明できるかどうかです。
弊社また同業他社が公開している一般的な配布単価は、配布のみで1枚3.5〜12円が目安とされています。A4チラシを1万枚、1ヶ月かけて配る条件なら、弊社の標準プランは1枚4.0円(税抜・最低単価)ですから、配布費用は40,000円です。ここで単価を0.5円下げられれば、浮くお金は5,000円になります。
一方、見積書や配布完了報告書に「全数配布しました」と書く会社がほとんどです。しかし、それだけでは本当に全数が配布されたのかは分かりません。10,000枚と言っておきながら、実際は4,000枚を捨てて6,000枚だけ配ったとしても、お客様がそれを確認することは難しいです。5,000円の値引きは、その確認と引き換えにするには小さすぎます。
業者選びで差がつくのは、単価ではなく、配ったことを数字で示せるかどうかです。単価は見積書に書いてあるので誰でも比べられます。ところが冒頭の3点は、こちらから聞かなければ見積書に出てきません。比べられるものだけを見て決めてしまうと、肝心の中身を確認しないまま発注することになります。
たしかめる順番は次のとおりです。
| 要件 | たしかめること | 数字で返ってくる答え |
|---|---|---|
| ①配ったことを証明できるか | 配布中にGPSをWebで見られるか。QRの読み取り数が出るか | GPSを見られる範囲と期間、QRコードの読み取り数 |
| ②他社のチラシと一緒に配られるか | 単配か併配か。併配なら何種類まで入るか | 一緒に配るチラシの種類の数 |
| ③そのエリアに何枚配れるか | 指定したい丁目の配布可能枚数と、世帯数に占める割合 | 丁目ごとの枚数と、世帯数に占める割合 |
3つとも、答えが数字で返ってくるかどうかで見ます。「配布率は高い水準です」は数字ではありません。「依頼枚数のうち何パーセントを配りました」と返ってくるかどうかを見てください。配布単価そのものの決まり方はチラシポスティング費用|1枚単価の相場と安く抑える5つの方法で詳しく説明しています。
要件①:配ったことを証明できるか
依頼した枚数が配られたかどうかは、依頼した側からは見に行けません。だから報告の言葉ではなく、配ったことを裏づける材料が出てくるかどうかで選びます。
「全部配りました」は、どの会社からも返ってくる
配布が終われば、どの会社からも「依頼の10,000枚は配り終わりました」という報告が届きます。配布率100%と書かれた報告書も同じです。報告の中身は、どの会社でも同じ形で出てきます。
ところが依頼した側には、それを確かめる手立てがありません。ポストを1軒ずつ開けて回ることはできませんし、配布員に同行することもできません。仮に5,000枚を捨てて5,000枚だけ配ったとしても、届く報告は「10,000枚・配布率100%」のままです。
見るべきなのは報告に書かれた数字ではなく、その数字を裏づける材料が出てくるかどうかです。裏づけになるものは2つあります。配布員のGPSと、QRコードの読み取り数です。
裏づけ①:配布員のGPSをリアルタイムで見られるか
GPSで配布状況を記録している会社は増えました。ですから「GPSはありますか」と聞いても、たいていは「あります」と返ってきます。聞き方を変えてください。配布の最中に、こちらのWeb画面から今どこを回っているかが見えますか。
配布が終わったあとに出てくる記録と、配っている最中にそのまま見られる画面とでは、裏づけとしての重さが違います。後から届く記録は、後から整えることができるからです。
弊社の場合、配布の最中でもWeb上から配布員の現在位置と進捗を確認できます。配布後も30日間いつでも参照でき、分単位のブレッドクラム(移動の軌跡)をCSVで出力したり、特定の丁目だけを抜き出してたしかめたりできます。
ただしGPSだけでは足りません。GPSが記録しているのは「配布員がその場所を通った」ことであって、「1枚ずつ投函した」ことではないからです。もう1つの材料と組み合わせてください。
裏づけ②:QRコードの読み取り数
チラシにQRコードを載せておくと、配った分だけ読み取りが起きます。読み取りが出ていること自体が、チラシがポストに入った裏づけになります。捨てられた分からは読み取りが出ません。
実例を1つ出します。飲食店様のキッチンカー告知チラシ(割引クーポン付き)を都内5区画に配布した案件では、4日間で10,000枚を投函し、QRコードを読み取った人は97名、読み取り率は0.97%でした。
読み取り回数はリアルタイムで確認できます。配布が進むにつれて読み取りが増えていくかどうかを、配っている最中に見られるということです。日ごとの推移は配布完了報告書にもグラフで載ります。
読み取りが出そろうのは、投函した当日ではなく翌日から3日後にかけてです。住人がポストを開ける頻度に差があるためで、配布が終わった直後に集計を締めてしまうと数字を取りこぼします。
配布率は、裏づけと突き合わせて読む
配布率は、依頼枚数のうち実際に投函できた枚数の割合です。10,000枚を依頼して10,000枚が投函されれば100%になります。
弊社は配布率100%を前提に運用しています。依頼された枚数を配り切ることは、努力目標ではなく受注の条件です。先ほどの飲食店様の案件も、4日間で10,000枚を投函し配布率100%でした。
ただし、この数字だけを見て安心しないでください。配布率はあくまで業者が出す申告です。GPSの画面とQRコードの読み取り数という2つの裏づけと並べて、はじめて意味を持ちます。配布完了報告書には配布予定枚数・配布実績枚数・配布率が並んで載りますので、依頼した側が見積書の枚数とその場で突き合わせられます。
配布完了報告書に何がどこまで載るか
2つの裏づけと配布率が1枚にまとまるのが、配布完了報告書です。弊社は配布が完了したあと、これをメールで送っています。載せている項目は次の7つです。
| 報告書の項目 | 依頼した側が読み取れること |
|---|---|
| 発注番号・発行日・受注名・チラシ名・配布期間 | どの案件の、いつからいつまでの配布か |
| 配布予定枚数・配布実績枚数・配布率 | 依頼した枚数が配られたか |
| QRコード読み取り実績(読み取り回数・ユニーク読み取り人数・QR読み取り率) | チラシに反響があった数 |
| 反響マップ | 読み取りがどのあたりで起きたか(位置情報の送信に同意した分のみピン表示) |
| 日別配布推移グラフ | 配布枚数とQR読み取り回数が日ごとにどう動いたか |
| エリア別配布実績(エリア名・配布日・予定枚数・実績枚数・配布率) | どのエリアが予定どおり配られたか |
| 配布明細(日別の配布日・エリア名・実績枚数) | どの日にどのエリアへ何枚投函したか |

この7項目のうち、依頼した側がいちばん使うのは4番目の反響マップと5番目の日別配布推移グラフです。反響マップは、QRコードが読み取られた位置を配布エリアに重ねた地図で、位置情報の送信に同意した読み取りだけがピンで表示されます。どの丁目に反響が集まったかが分布として見えますので、次にどこへ枚数を寄せるかをその場で判断できます。
日別配布推移グラフのほうは、配布枚数とQRコードの読み取り回数を日ごとに並べたものです。配った日とその翌日以降の読み取りが1枚のグラフに並ぶので、どの日の配布がどれだけ読まれたかを後から追えます。
弊社が「ポスティング業者 おすすめ」の上位記事を読み比べたかぎりでは、報告データに何がどこまで載るかを書いた記事は見当たりませんでした。GPSに触れている記事は数多くありますが、そこから発注者の手元に何が届くのかまでは書かれていません。この7項目をそのまま持って「同じものが出ますか」と聞けば、体制の差はその場で分かります。
要件②:他社のチラシと一緒に配られるのか
同じ1枚4円でも、依頼したチラシ1種類だけを配る料金なのか、他社のチラシと束にして配る料金なのかで中身は別物です。
単配と併配の違いは、1回の投函で入る種類の数
1種類のチラシだけを配るのが単配、複数の種類をまとめて配るのが併配です。発注する側が受け取る見積書はどちらも「1枚◯円」ですが、ポストに入るときの状態が違います。
弊社は単配を基本にしています。併配を受ける場合も2種類までで、単配と併配で配布単価に差はありません。種類の数を絞っているのは、複数の種類が一緒に投函されると、お客様のチラシが他のチラシに隠れたり、まとめて捨てられたりするからです。
| 項目 | 単配 | 併配 |
|---|---|---|
| 1回の投函で入るチラシ | 依頼した1種類だけ | 複数の種類を束にする |
| ポストの中での見え方 | そのまま目に入る | 束の何枚目かになる |
| 弊社の取り扱い | 基本の配布方式 | 2種類まで |
| 弊社の配布単価 | 併配と同額 | 単配と同額 |

束で入ったときに何が起きるか
弊社が2026年8月8日に東京都在住637名を対象に行った調査では、投函されたチラシの扱いがはっきり分かれました。見出しだけ見て捨てる人が14.9%、中身を見ずに全部捨てる人が9.6%です。
ポストの中の状況も聞いています。チラシが毎日のように入っている人は35.2%、週に数回入っている人は51.3%でした。つまり大半の家では、お客様のチラシは「その日に届いた何枚目か」として扱われます。
同じ調査では、チラシを取っておく人が33.0%、目を通すだけの人が27.2%、内容を調べる人が15.4%でした。合わせると75.5%、637名のうち481名が中身まで目を通しています。読まれる余地は十分にありますから、お客様のチラシが束の内側に入るかどうかは確かめておく価値があります。
ただし、束の内側に入ったチラシの見出しまで見られたかどうかは、この調査では聞いていません。分かっているのは、見出しだけ見て捨てる人が14.9%いることまでです。束の何枚目に入るのかは、依頼する前に確かめておく項目になります。
この調査で意外だったのは、チラシが多く入る家ほど読まれていたことです。毎日のようにチラシが入っている層は25.9%が内容を調べており、週に数回の層の10.1%を上回りました。ポストにチラシが多いこと自体は、届かない理由になりません。埋もれるかどうかが分かれ目です。
見積書のどこを見れば単配か併配か分かるか
見積書に「単配」「併配」と書かれていることは多くありません。書式は会社ごとに違いますので、書いていなければ聞くのがいちばん早いです。質問は2つで足ります。
- 「この単価は単配ですか、併配ですか」
- 「併配なら、一緒に配られるのは何種類までですか」
注意点:併配そのものが悪いわけではありません。名前を広く知ってもらうことだけが目的の配布なら、束で入ることを受け入れる判断もあり得ます。問題になるのは、その違いを知らないまま単価だけを並べて比べてしまうことです。
要件③:そのエリアに何枚配れるのか
配布可能枚数は世帯数と一致しません。弊社が練馬区で配れる枚数は軒並配布で286,737枚で、令和2年国勢調査の一般世帯数374,485の76.6%にとどまります。
配布可能枚数と世帯数は一致しない
エリアの規模を世帯数で示す会社と、配布可能枚数で示す会社があります。この2つは別の数字です。世帯数はそのエリアに住んでいる世帯の数、配布可能枚数は弊社が実際に投函できる住戸の数を指します。
| 練馬区の数字 | 値 | 出どころ |
|---|---|---|
| 一般世帯数 | 374,485世帯 | 令和2年国勢調査 |
| 弊社が軒並配布で配れる枚数 | 286,737枚 | 弊社のエリアデータ |
| 一般世帯数に占める割合 | 76.6% | 上の2つから算出 |
| 投函できない割合 | 23.4% | 配布禁止物件と24時間管理人常駐の建物 |

「区内全域に配ります」と言われたとき、その全域とは投函できる住戸の全域であり、374,485枚ではなく286,737枚のことです。発注する側がそれを知っているかどうかで、見積もりの読み方は変わります。
配れない23.4%の中身
投函できない23.4%の中身は、配布を禁止されている物件と、24時間管理人が常駐していて入れない建物です。チラシお断りの張り紙が出ている家、管理組合が投函を認めていない集合住宅、常駐の管理人が入館を止める建物がここに入ります。
弊社はこの差し引きを済ませた数字を配布可能枚数としてお出ししています。ですから練馬区の286,737枚は、投函できない住戸を除いたあとの枚数です。世帯数をそのまま配布枚数として使うと、現場で投函できない住戸まで枚数に入ってしまいます。
丁目単位で答えられるかを聞く
3つ目の要件でいちばん差が出るのは、答えの細かさです。弊社の標準プランは配布エリアを丁目単位で指定でき、東京23区は全域で丁目ごとの配布可能枚数を持っています。エリアフリープランのほうは市区町村単位の指定で、1ヶ月以内にその市区町村のなかで依頼された枚数を配ります。
なお、弊社の対応エリアは全国です。
聞き方は「この丁目には何枚配れますか」で足ります。区単位の答えしか返ってこないなら、丁目ごとの数字は手元にないと考えてよいでしょう。区ごとの配布可能枚数は東京23区ポスティングの配布可能枚数と費用|区ごとの比較にまとめてあります。練馬区の202町丁目の一覧は練馬区ポスティングの配布可能枚数と費用|202町丁目の単価をご覧ください。
3つの要件を業者にどう聞くか
3つの要件は、そのまま質問文にできます。電話でもメールでも構いませんので、同じ文言を候補の全社に投げてください。
| 要件 | そのまま投げる質問文 | 答えが出てこないときに考えられること |
|---|---|---|
| ①配ったことを証明できるか | 「配布中にGPSをWebで見られますか」「QRコードの読み取り数は出ますか」 | 配っていることを依頼した側に見せる仕組みがない |
| ②どう入るか | 「この単価は単配ですか、併配ですか」「併配なら何種類まで入りますか」 | 同時に投函する種類の数を管理していない |
| ③何枚配れるか | 「この丁目には何枚配れますか」「その枚数は世帯数の何パーセントですか」 | 丁目ごとの配布可能枚数を持っていない |
答えが返ってこないことを、そのまま業者の良し悪しに結びつける必要はありません。配布の記録を発注者に見せる運用になっていない会社もありますし、エリアの数字を営業の担当者が手元に持っていないだけの会社もあります。見たいのは会社の優劣ではなく、自社の配布がその会社の体制で成立するかどうかです。
質問の文言は変えないでください。会社ごとに言い方を変えると、返ってきた答えの粒度がそろわず、並べて比べられなくなります。複数社に同じ文言で聞けば、答えの細かさの差がはっきり出ます。
弊社に依頼する場合の流れは次のとおりです。聞くタイミングを決めるのに使ってください。
- 配りたいエリアと枚数を伝えます。決まっていない段階でも構いません
- 見積もりを受け取ります。サイズ・配布期間・住宅タイプ・エリアの4つの条件がそろっているかを見ます
- 発注し、チラシを納品します
- 納品の翌日から配布が始まります
- 配布が完了すると、配布完了報告書がメールで届きます
3つの要件を聞くのは1と2の間です。見積もりが出てから条件を変えると、金額もエリアも作り直しになります。
業者ごとに反響が変わるのは配布の中身が違うから
同じ業者・同じチラシでも、配るエリアと配り方が変われば反響は変わります。業者ごとの反響実績を比べるときは、まずその条件がそろっているかを見てください。
同じチラシでもエリアで1.4倍違った
弊社が不動産会社様のアンケートハガキを都内5エリアへ配布した案件があります。ターゲットは20〜30代の一人暮らし層で、合計49,500枚を7月中旬から下旬の4日間で配り、計測期間は7日間でした。同じチラシ、同じ時期、同じ計測方法で、QRコードの読み取り率だけがエリアごとに分かれました。配布枚数、読み取り回数、読み取り率の順に並べます。
- 板橋:12,000枚/65回/0.54%
- 両国:5,000枚/25回/0.50%
- 日本橋:15,000枚/71回/0.47%
- 浅草橋:4,500枚/20回/0.44%
- 中野:13,000枚/51回/0.39%
合計は49,500枚に対して232回、全体の読み取り率は0.47%です。最高の板橋0.54%と最低の中野0.39%では、約1.4倍の差がつきました。業者は同じ、チラシも同じですから、この差を生んでいるのはエリアです。

だとすれば、「うちは反響率が高い」という説明を受けたときには、どのエリアでどの業種のチラシを配った数字なのかをたしかめてください。エリアの違いだけで1.4倍動くのですから、条件を伏せた反響率は自社の配布に当てはめられません。
反響率は業種でも桁が違う
弊社の計測では、反響率は業種によって10倍以上の差がつきます。この差は商材の単価と、購入するまでのハードルで決まると割り切ったほうが理解しやすいです。
| 業種 | 反響率の目安 | 1万枚あたりの件数 |
|---|---|---|
| 飲食業 | 0.3%前後 | 30件前後 |
| 小売業 | 0.3%前後 | 30件前後 |
| サービス業 | 0.1〜0.3% | 10〜30件 |
| 不動産業 | 0.01〜0.03% | 1〜3件 |
※業種別の目安も、弊社の配布実績から計測しています。

不動産業の0.01〜0.03%は、1万枚配って1〜3件です。飲食業の0.3%前後と並べれば10倍の差ですが、1件あたりの金額がまるで違いますから、どちらが良い数字かは決められません。反響率の高低だけでは、媒体の良し悪しを判断できません。
「反響率◯%」は定義を聞かないと比較できない
同じ配布でも、どの行動を数えるかで数字は動きます。先ほどの飲食店様の10,000枚の案件では、QRコードを読み取った人は97名で、読み取り率は0.97%でした。店頭で割引クーポンを使った人は約70名で、配布枚数に対する割合は0.7%ほどです。
どちらも同じ配布から出た反響です。QRコードの読み取りは「チラシを見てリンク先を開いた」という行動、クーポンの利用は「来店して使った」という行動で、段階が違います。弊社は社内でクーポンの約0.7%を最終の反響率として扱っています。
もう1つ、読み取り回数とユニーク人数のどちらで数えた数字なのかもそろえてください。同じ人が2回読み取れば、回数は2、人数は1です。弊社の配布完了報告書は、読み取り回数とユニーク読み取り人数の両方を載せています。他社の資料と並べるときは、どちらの基準の数字かを先に確認してください。
ですから「反響率は何パーセントですか」と聞くだけでは足りません。何を分子に置いた数字なのかまで聞いてください。反響の測り方そのものはポスティング効果はどれくらい?反響率0.01〜0.3%の実態で5つの方法を整理しています。
ランキング記事の順位は何を基準に並んでいるか
ランキングの順位が、検索した人の配布条件をもとに決まっているとは限りません。
弊社は本記事を書く前に、「ポスティング業者 おすすめ」の検索順位データ(2026年8月13日時点)をもとに上位10件を読みました。分かったのは次の3つです。
- 大半が業者を並べる記事でした。ランキング、N選、比較表という形で、社名と料金とエリアが表に入っています
- ランキングを運営している会社自身がポスティング事業者で、その1位に自社が入っている記事もありました
- 順位を決めた基準が書かれていない記事もありました。何を比べた結果の1位なのかは読み取れません
掲載する側と掲載される側が同じなら、順位は運営者の判断で決まります。困るのは、その判断の基準が自社の条件と合っているかどうかが分からないことです。5万枚を1ヶ月かけて配りたい会社と、1万枚を3日で配り切りたい会社では、選ぶべき相手が違ってきます。
順位ではなく要件で見てください。ランキングは候補を集めるところまでは役に立ちます。そこから先は、本記事の3つの要件を同じ文言で候補の全社に聞いて、返ってきた答えを並べるほうが早いです。
手順にすると単純です。ランキングから、対応エリアと最低ロットが自社の条件に合う会社を数社だけ拾います。あとは3つの要件を投げて、返ってきた答えで並べ替えるだけです。順位の上下は、この並べ替えの材料には入りません。
単価の安さだけでは業者を比較できない
配布単価は会社ごとの値付けの差ではなく、発注する条件の差でつきます。
単価は配布期間で変わる
弊社の標準プランでは、A4チラシの配布単価は3日配布が5.0円、1週間が4.5円、2週間が4.25円、1ヶ月が4.0円です(1枚あたり税抜・最低単価)。3日と1ヶ月では1.0円、率にして20%の差が出ます。
配布期間が単価を動かすのは、1日に投函する枚数が変わるためです。3日で配り切るには配布員の人数を増やし、ひとりあたりの枚数も増やすことになりますから、その人件費が単価に加算されます。
住宅タイプで加算される
配る住宅のタイプでも単価は動きます。軒並配布は±0円、集合住宅配布は+1.0円、戸建住宅配布は+5.0円の加算です(いずれも税抜)。
集合住宅配布が+1.0円になるのは、すべてのポストに投函する軒並配布と比べて、配る先を絞り込む必要があり、配布スピードが落ちるためです。戸建住宅配布の+5.0円は、世帯が広い範囲に点在していて、1枚あたりに時間と手間がかかるからです。突きつめれば、1時間に何枚配れるかの差が単価の差になっています。
最低ロットと配布開始までの日数
弊社の最低ロットは、標準プランが10,000枚から、エリアフリープランが50,000枚からです。これを下回る枚数は別途お見積もりとなります。
配布はチラシが納品された翌日から開始できます。配布期間は3日・1週間・2週間・1ヶ月の4種類から選べますので、チラシの内容に締切があるなら、その日付から逆算して期間を決めてください。
見積書に出てこない加算もあります。B4サイズ以上で折りが入っていないチラシには、1折あたり+1.0円(税込1.10円)からの折り代が乗ります。これは印刷会社に折った状態で納品してもらえば避けられる加算です。逆に単価が下がる余地もあり、10万枚以上のロットなら値引きの可能性があります。年間契約ならさらに割引が入りますが、割引率は個別のお見積もりです。
見積もりを比べるときは、サイズ・配布期間・住宅タイプ・エリアの4つをそろえてから並べます。どれか1つ違うだけで単価は動きますので、前提がそろっていない見積もりを2枚並べても、どちらが安いのかは判断できません。単価の内訳はチラシポスティング費用|1枚単価の相場と安く抑える5つの方法で表にしてあります。
まとめ:業者を選ぶ前に、聞くことを決める
本記事の要点は次の3つです。
- 依頼した枚数が配られたかは、配布率の数字と配布完了報告書で確認します。弊社は配布率100%を前提に運用し、報告書に予定枚数・実績枚数・配布率を載せています
- 単価が単配の料金か併配の料金かで、ポストに入るときの状態が変わります。弊社は単配を基本とし、併配でも2種類までです
- 配布可能枚数は世帯数と一致しません。練馬区では一般世帯数374,485のうち286,737枚、76.6%です
業者を並べた記事を何本読んでも、依頼したチラシがどう配られるかは出てきません。それが分かるのは、こちらから聞いたときだけです。
業者選びは「どこがいいか」を探す作業ではなく、「何を聞くか」を決める作業です。聞くことが先に決まっていれば、候補が何社あっても迷いません。
配布率と報告書、単配か併配か、丁目ごとの配布可能枚数。この3つを同じ文言で候補の全社に聞けば、返ってきた答えの差が、そのまま選ぶ理由になります。
弊社にご相談いただく場合も、この3つからお答えします。配布エリアや枚数が決まっていない段階でも構いませんので、お気軽にお問い合わせください。
よくある質問
Q. 依頼した枚数が本当に配られたか、どうやって確認できますか
A. 配布率の報告だけでは確認になりません。どの会社も「全部配りました」と報告するからです。弊社が出している裏づけは2つです。1つは配布員のGPSで、配布の最中でもWeb上から今どこを回っているかを確認でき、配布後も30日間いつでも参照できます。もう1つはQRコードの読み取り数で、配った分だけ読み取りが起きるため、投函された裏づけになります。配布予定枚数・配布実績枚数・配布率は配布完了報告書に並びますので、この2つと突き合わせてお読みください。
Q. 他社のチラシと一緒に配られることはありますか
A. 弊社は単配、つまり1種類のチラシだけを配る方式を基本にしています。併配を受ける場合も2種類までで、単配と併配で配布単価に差はありません。複数の種類が一緒に投函されるとお客様のチラシが隠れてしまうため、種類の数を絞っています。
Q. 指定したエリアの全世帯に配られますか
A. 全世帯には届きません。練馬区を例にすると、弊社が軒並配布で配れるのは286,737枚で、令和2年国勢調査の一般世帯数374,485の76.6%です。残りの23.4%は、配布を禁止されている物件と、24時間管理人が常駐していて投函できない建物です。
Q. 業者を変えると反響は変わりますか
A. 業者が変わるというより、配るエリアと配り方が変わることで反響は動きます。弊社が同じチラシを都内5エリアに配った案件では、QRコードの読み取り率が0.39%から0.54%まで約1.4倍に分かれました。業種による差はさらに大きく、飲食業と小売業が0.3%前後、不動産業は0.01〜0.03%です。
Q. 1枚いくらが相場ですか
A. 配布のみなら1枚3.5〜12円が一般的な相場です。弊社の標準プランではA4サイズが1枚4.0〜5.0円(税抜・最低単価)で、配布期間の長さで変わります。ここに住宅タイプの加算が乗り、集合住宅配布は+1.0円、戸建住宅配布は+5.0円です。
Q. 最低何枚から頼めますか。いつから配れますか
A. 標準プランは10,000枚から、エリアフリープランは50,000枚からです。これを下回る枚数は別途お見積もりとなります。配布はチラシが納品された翌日から開始でき、配布期間は3日・1週間・2週間・1ヶ月の4種類から選べます。